キッチン・洗面所|バリアフリー改修のポイント
キッチン・洗面などの水周り設備を使いやすい高さに設計することで、より自立した生活を送ることが出来ます。高齢者にとっても、介助者にとっても大切なことではないでしょうか。 火やお湯を使う設備の老朽は思わぬ事故につながることがあります。ちょっとした配慮で防げる事故もあります。
水栓金具のバリアフリー
温度調整が難しかったり、「ひねる」操作がしにくい場合、水栓金具を変更してどうでしょうか?又、ひねるタイプの水栓にも簡単に取り付けられるレバー式の補助具も市販されています。 レバー式のワンハンドル・タッチ式のもの。又症状によってはフットレバーのものなど。 ※熱湯が急に出たり、お湯の温度が不安定な給湯器はサーモセンサー付きの水栓金具に変更する。
キッチン・洗面台の高さのバリアフリー
利用する状況により使いやすい高さが違います。昇降機能付きの洗面台もございます。御家族構成によっては効果が高いかもしれません。 低めの設計と、足元にスペースを作ることで車椅子対応に。又、椅子に座っての身づくろいも可能になります。
キッチンのバリアフリー
立ちっぱなしの作業になりがちなキッチンスペース。スツール等を持ち込むことで座って作業することも出来ます。 システムキッチンだとなかなか高さの調節がしにくいのですが、パーツを組合せて自由なレイアウトを作ることも出来ます。危険のないよう機器の置き場所、高さなどに工夫しましょう。 写真のスツールは荷重をかけるとブレーキが解除される仕組みになっています。安全面へも配慮が必要です。足元をオープンにしたシステムキッチン。 水栓はタッチ式 吊戸は下に下りてくるタイプのもの IHクッキングヒーターグリルレスで換気扇連動 昇降機能付きのテーブルワゴン
IHクッキングヒーターについて
ガス台が危ないからと、IHクッキングヒーターを希望される方が増えています。火の出ないIHクッキングヒーターは確かに安全性・清掃性に優れています。加熱力もガス調理器以上のカロリーが得られ、タイマーなどの機能も充実しています。 しかし、調理をする上で加熱方式が大きく違うので、年齢の高い方で慣れないで使いにくいとおっしゃる方も多いのです。各電力会社などでは実際にIHを使ってのお料理教室など安価に(あるいは無料で)行なわれていますので、正しく理解した上での導入をおすすめしています。気分の優れない日はキッチンに立たずにお茶が飲めるなどの工夫はいかがでしょう? 卓上の電気ポットや卓上IHなどは安価に設置できるのではないでしょうか? 写真は東京電力川越ショールームでのお料理体験教室の様子。