バリアフリー改修8|廊下・玄関・アプローチ

廊下・玄関・アプローチ|バリアフリー改修のポイント

室内を安全に移動するには、「段差をなくす」「通路幅を広く取る」「開き戸を引き戸に替える」などの対策が考えられます。
又、スリッパを履いている時の事故も多くなっています。

玄関は靴の履き替え時にバランスを崩す、玄関マットやスリッパにつまずく、上がり框を踏み外すなど、事故の多い場所です。

廊下の改修例

各部屋へ入り口に段差がある場合、三角の段差解消スロープを設置する、廊下部分を床上げするなど段差を解消する為の方の方法があります。各住居ごとにおすすめの方法があるかと思いますのでご相談下さい。

移動用手すりはなるべく連続してつけたほうが良いでしょう。当事者の日常動作を確認し設計をするようにしましょう。
必要に応じて着脱できるブラケット
※必要に応じて着脱できるブラケット

玄関のバリアフリー改修の例

踏み台を設けて段差を小さくします上がり框が18cm以上ある場合は、踏み台を設けて段差を小さくします。

立ったまま履き替えをする場合には、縦型の手すりと併用すると安全です。

上がり框に座って靴を履き替える場合、框が低いと立つのが大変などで腰掛台等を設置すると楽になります。

グラグラすることのないよう、ゴムの滑り止めや金物併用し安全に設置するようにしましょう。

段差にあわせ角度をつけた手すりを設置※玄関が階段状になっていますので段差にあわせ角度をつけた手すりを設置しています。

折りたたみの出来るベンチ折りたたみの出来るベンチなら少ないスペースにも対応できるでしょう。

引きこもってしまわない工夫リビングからデッキへデッキからスロープを延ばし外出。体に不調が出たときにも引きこもってしまわない工夫

玄関ポーチ・庭から公道などの段差

多くの住宅では玄関ポーチと庭・庭と公道の間に段差がありますが、既製品のスロープ・ステップなどで段差を軽減しましょう。又、必要な部分にはステンレス製などの外部用手すりなども併用すると安心ですね。
外部用手すりの例樹脂グリップ 外部用手すりの例樹脂グリップ
折りたたみの出来るスロープ折りたたみの出来るスロープ

車椅子・歩行補助具の利用

車椅子を利用する場合通路には78cm以上の通路幅が必要になります。十分な幅がえられない場合少し幅の小さい車椅子を利用するなどの対策が考えられます。

同じく車椅子を利用する場合、トイレなどの入り口は引き戸の場合で80cm程度の開口を必要とします。
カーテンなどに変更すると開口を広げることが出来ます。

洗面・脱衣室・浴室・トイレなどをひとつにまとめるなど、間取りプランによって必要な開口を作り出すことも考えられます。