高齢者や障害者が社会生活をしてゆく上で「障壁」(バリヤ)になるものを「除去」(フリー)すること。物理的、社会的、制度的、心理的な障壁、情報面での障壁などすべての障壁を除去するという考え方。※国土交通省パンフレットより転載
広い意味で使われる言葉ですが、住宅リフォームにおいては住宅での事故を出来るだけ防止し、加齢による身体機能の低下、障害があっても安全に生活が出来るよう、住宅の構造設備を整える改修もしくは設計の事を指すと思います。
伝統的な日本の家屋は敷居があり、和室は廊下の床面より一段高いなどの特徴があります。年を取ってすり足で歩くようになってくると、ちょっとした段差でも転倒や骨折につながる危険なバリアとなってしまいます。転倒や骨折の事故から、寝たきりや死亡につながることも珍しくありません。
また、家の中の環境だけでなく、日本人の生活習慣や価値観もバリアのひとつになっている側面があります。
たとえば、お年よりは寝起きがしやすいベッドを使いたがらず、椅子に座って過ごすのが楽であっても、たたみの上に横になるといった具合です。
住宅で困っていること(内閣府の調査より抜粋H17調査)
住宅で困っていることが「ある」と答えた方は4割を越えていました。
老朽や借家の場合の不安・経済的な不安など「困ったこと」は多岐にわたります。持ち家の場合は設備機器や間取りの変更・段差解消など家庭内事故を防ぐために住宅改修は有効です。